ラノベだけでなくコミックやアニメ、ゲームなど、様々なメディアに派生している丸戸史明さんの人気シリーズ『冴えない彼女の育て方』の2巻を読了したので感想まとめ。
あらすじ
紆余曲折を経て、動き出した我らがゲーム制作サークル。ついに俺、安芸倫也のクリエイターとしての栄光の日々が始…
「何言ってんの、今月末までにキャラデザなんて無理!」
「時期が悪かったわね。ちょうど新作の執筆に取りかかってるの」
「や、約束したよな二人とも?ちゃんと俺のゲーム制作に協力してくれるって!」
「確かにやるとは言ったけど、まだその時期の約束まではしてないでしょ?」
「つまり、私たちがその気になればゲームの完成は10年20年後ということも可能だろう、ということ」
「どうやってゲーム作るのこのサークル!?」メインヒロイン育成コメディ、いきなり波乱の第2巻。
―ファンタジア文庫の特設ページより
項目点
文章 | 6点 |
ストーリー | 7点 |
独自性 | 7点 |
キャラ | 7点 |
満足度 | 7点 |
合計:34点/50点満点
感想
ゲームサークルに参加してくれたイラストレーターの英梨々は同人誌の制作、シナリオライターの詩羽先輩は新刊の準備と、まったくもって進まない。
どちらのヒロインも能力・美貌・知名度を兼ね備えるかわりに、扱いの難しさも最大級(笑)。
それでも、主人公の倫也が体調を崩せば、御見舞イベントが発生する程度に優しい女の子たち。
いよいよ始まるゲーム制作では、上記の2人も含め、3人のヒロインがツンデレしたり、Sっ気をだしてきたり、あんまり反応が無かったりと様々。
ただ、1巻に引き続き、会話のテンポの良さと、主人公・倫也の食い気味のツッコミは呼んでいて非常に楽しい。
また、1巻では自分の言いたいことしか言わないイタい雰囲気だった主人公が、オタクなりに情熱を持って、良い作品を作ろうとする姿にちょっと感動してしまった。
詩羽先輩との関係はどうなるんだろう……
もう恵ルート確定なのかな?
総合評価
【A】
「これからもよろしく……一緒に血反吐を吐きましょう?」のセリフに思わずニヤリとしてしまった。
1巻で感じた主人公のウザさも無くなり(気にならなくなり?)、より一層読みやすく、続きが気になる作品となってきた。