『小説家になろう』で連載中、海道左近さんの『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-』の2巻を読了したので感想まとめ。
また、HJ文庫でもイチオシの作品ということで特設サイトもあります。
あらすじ
子供をさらう山賊団を退治せよ!!
決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。
そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!!
超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!
―HJ文庫の商品ページより
項目点
文章 | 8点 |
ストーリー | 8点 |
独自性 | 9点 |
キャラ | 8点 |
満足度 | 8点 |
合計:41点/50点満点
感想
装備を調達したり、レベル上げをしていた主人公は、ある日、路地裏で「5人の男が女性を囲む」テンプレ展開に遭遇。どうやら、女性の弟が男たち『ゴゥズメイズ山賊団』にさらわれたとのこと。
たまたまその場に居合わせたプレイヤー・ユーゴー&キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かう主人公は、もうすぐ超級に届こうとする山賊団のTOP2と戦うことになる。
圧倒的な格上相手に、持てる力を絞り出して戦うのかと思いきや、装備やスキルの相性の問題で意外とあっさりとBOSSを倒す。
これで大円団かと思いきや、倒したはずの敵が……と、状況が二転三転するストーリーバランスは1巻に引き続き見応え充分。
また、本巻においては、主人公レイの特性=TYPE:メイデンのマスターとなる人間の共通点が明らかになる。
それは「インフィニット・デンドログラムをゲームだと思っていない」ということ。NPCを1つの命として、「助けたい」「守りたい」と思っている。だからこそ、死力を尽くして敵と戦える。
そんな主人公だからこそ、彼の感情の発露に共感することができるし、決め台詞がよりいっそうカッコ良く見える。
ストレスが溜まっている人、勉強や仕事のモチベーションが上がらない人にぜひ読んで欲しい、爽快感あふれる良作。
総合評価
【S】
1巻に引き続き、ストーリーの「起・承・転・結」がしっかりと練られていて、安心して読むことができる
ゲーム好きな人、盛り上がる展開が好きな人にとっては、間違いなくおすすめのシリーズといえるだろう。
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