もともとは『小説家になろう』で連載していたが、書籍化&なろうの規約変更で『アルファポリス』へ移籍した、ほわほわさんの『とあるおっさんのVRMMO活動記』の6巻を読了したので感想まとめ(ネタバレあり)。
あらすじ
冴えないおっさん in VRMMOファンタジー第六弾!
累計20万部突破! 冴えないおっさんによるVRMMOファンタジー第六弾!
突如始まった妖精国VSゲヘナクロス教国戦争に、義勇兵として参加した「アース」こと会社員・田中大地。戦争という普段とは違うただならぬ状況の中、彼はこれまでに培ったピーキーなスキルととんでもアイテムを駆使し、ドラゴン部隊を操るゲヘナクロス軍に立ち向かうのだった。
魔族や獣人族なども加わって一進一退の攻防は続き、そしてついに決戦のときが訪れる――託された不思議な力で戦場を飛び回り、おっさんは今日も我が道を行く
―アルファポリスの商品ページより
項目点
文章 | 6点 |
ストーリー | 5点 |
独自性 | 5点 |
キャラ | 6点 |
満足度 | 6点 |
合計:28点/50点満点
感想
妖精の国と、ゲヘナクロス教国という人間の国の戦争が開始。
「もう一つの人生」と銘打つゲームである「ワンモア・フリーライフ・オンライン」においては、敗戦はすなわち妖精の国の滅亡を表しており、主人公のアースを含めて多くのプレーヤーや他の国のNPCキャラクターたちが集結する。
なんで急に戦争回が始まるの?と思ったが、実は、ゲヘナクロスは本シリーズの3巻において、ドラゴンの赤ん坊を盗もうと画策していた連中の大本。
さらったドラゴンを隷属化して強大な戦力とし、周辺国を侵略しようとしたわけである。
妖精の国を探索中に仲良くなったピカーシャや熊型精霊のゼダンなど、一人また一人と大きく負傷する仲間たちを前に、アースは切り札を使うことを決意。
なんとか勝利を手にすることに成功する。
不満点を言えば、もっとじっくりと戦闘描写があっても良かった。
MMORPGにおける超大規模戦闘であるはずの「戦争」が全体の半分程度、後処理が半分程度。プレーヤーやNPCの被害が甚大だったからこそ、「あれ?もう終わり?」と思ってしまうかもしれない。
総合評価
【B】
大規模戦闘ということで、どうしても戦場全体を俯瞰したストーリー展開になってしまい、1つ1つの戦闘に関する盛り上がりは、3巻のドラゴン戦や5巻の龍神戦に劣る印象。
主人公が十二分に活躍したのは確かなはずなのに、ちょっと消化不良気味である……。