月が導く異世界道中(4)【感想】

スポンサーリンク

もともとは『小説家になろう』で連載していたが、書籍化&なろうの規約変更で『アルファポリス』へ移籍したあずみ圭さんの著書。

書籍版の4巻を読了したので感想まとめ(ネタバレあり)。

 

スポンサーリンク

あらすじ

薄幸系男子の大人気異世界ファンタジー第4巻!!

早くも累計14万部! 薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー、待望の第4巻!

突如異世界に召喚された平凡高校生・真は、ツィーゲでのひと悶着を無事解決し、次なる目的地である学園都市ロッツガルドを目指して珍道中を再開していた。 ところがその旅の最中、彼は意識を失い、何者かに拉致されてしまう――。

行きついた先は、なんと戦場のど真ん中。そして目の前では、獰猛な笑みを浮かべた謎の女が、真に向けて大剣を振り下ろさんと構えていたのだった。

厄介事を引き寄せる残念風雲児、深澄真はこの最大のピンチを切り抜けられるのか!?

―アルファポリスの商品ページより

 

項目点

文章 6点
ストーリー 7点
独自性 6点
キャラ 7点
満足度 7点

合計:33点/50点満点

 

感想

前巻で、人間の欲の醜さを知った主人公は、この異世界における人族のことをもっと知るために、学園都市ロッツガルドの「学園」への入学を目指して旅立つ。

街と街を結ぶ転移魔法で移動しようとしたところ、主人公だけ拉致。

実は、犯人は1巻で揉めた女神。詳しい理由までは明かされてはいないが、転移魔法に介入、人族と魔族の戦場のど真ん中にポイ捨てされてしまう。

急な転移&相手は主人公パーティーを除けば人類最高LV保持者、ということで、相応の怪我を負ったりパニックになったりはするが、「チートがあればなんでもできる」状態でピンチを切り抜ける。

一方、戦場には、これまでチラホラ登場してきた勇者2名と、魔族の将軍の戦いも描かれており、もうアナタが主人公で良いんじゃない?という女勇者の戦いや、自分勝手な男勇者のクズなふるまいなど、徐々にキャラが深掘りされてきた。

本シリーズでは初めてとなる1巻ほぼまるごと戦闘回ということで、読み応えもあり、スピード感も出てきた印象。

ただ、主人公の戦い→一方そのころ勇者たちは→主人公の戦いに戻る、という有りがちな流れではあるものの、主人公の俺TUEEEE!状態を見たい人にとっては、かなり流れをぶった切られてモヤッとするかもしれない。

 

総合評価

【A】

相変わらずの亀展開(街の移動、というか1回の戦闘で1巻まるごと消費)ではあるものの、これまでの物語が比較的淡々と進行してきたこともあり、しっかりと戦闘シーンが描かれていたので読み応えがあった。

さすがに、そろそろ主人公の強さ(レベル1はのはなぜ?など)について、もう少し詳しい説明が欲しくなってきた……

コメント